「パナソニックのプロモーションについて」

 

 

 

パナソニックと聞いて、みなさんは何を想像するだろう。きっと人によってバラバラなのではないだろうか。では、ソニーと聞いてみなさんは何を想像するだろうか。きっとなにかしら統一されたイメージを想像するのではないだろうか。今回は、パナソニックのプロモーションについて考えたいと思う。

 

現在、パナソニックはCMや新製品の発表会などで浜崎あゆみを前面に出したプロモーションを展開しているのはみなさんもご存じだろう。しかし、「パナソニック」という“ブランド”を考えると、そこにはいささかの疑問を感じはしないだろうか。例えば、ブランドとしての力を強く持っているソニーは、CMであまりタレントを起用していない。同じようなテイストの影像と音楽で統一されてはいないだろうか。また、製品を見てみても、例えばバイオの横にサイバーショットが置いてあっても違和感がないのではないだろうか。つまり、ソニーは“SONY”というブランドにこだわっていると言えるだろう。ソニー “ブランド”をうまく育ててきた。“ブランド”というのは、流行り廃りに左右されることが少ないのではないかと思う。むしろ、トレンドリーダーになれる可能性も秘めている。

しかし、パナソニックはどうか。正直“Panasonic”には、それほどブランド力を感じない。なぜなら、現在に関して言えば“浜崎あゆみ”自体が“流行り廃り”でしかないからである。パナソニックは、その時人気のあるタレントをイメージキャラクターに使いたがる。別に浜崎あゆみが嫌いなわけではない。むしろ好きなほうなのだが、適材適所の観点から考えると、やはり違うのではないだろうか。

例えば、私が愛用しているデジカメがまさにPanasonic FZ1、いわゆる「あゆのデジカメ」なのだが、正直あのカメラには浜崎では不釣り合いに感じる。私はあのデジカメの商品コンセプトが気に入って購入したのだが、レンズはドイツ人の職人魂が息づくあのライカレンズを採用し、一眼レフカメラならば一升瓶程度の大きさである420ミリレンズ級のズームを備えているのにも関わらず、あのコンパクトサイズを実現、おまけに手振れ補正機能によりズーム領域でも手持ちで撮影可能。見た目にも高級感が漂っており、しっかり“カメラ”している。実際撮影していても、こんなに痛快で楽しいカメラはカメラメーカーですら出してはいない。このカメラのシリーズには「LUMIX」という名前が与えられており、ライカのブランド力とともに、すでにブランド名として確立しつつある。

しかし、どう考えてもそこに浜崎はどうだろうかと思わずにはいられない。せっかく育ちつつある名前に“浜崎あゆみ”という“流行り廃り”を乗せてしまってもよいのだろうか。例えば、その商品がコンポなどであれば浜崎でもいいのかもしれない。しかし、「パナソニック=浜崎あゆみ」となってしまっているのである。実際、市場で「LUMIX」は苦戦をしているようだ。モノは良いのに受け入れられない。逆に、ソニーのサイバーショットは堅調なようである。

 

パナソニックも、そろそろその事実に気づくべきではないだろうか。私には、パナソニックが人気芸能人の“ブランド力”に頼り切っているように思えて仕方ないのである。まして、それさえもコロコロ変えていては、ブランドイメージなど根付くはずもない。せっかく商品として魅力あるものを出しても、それが市場に伝わらなければあまり意味がないのであり、店などで一度手に取ってもらうためには、やはりブランドイメージは大切なのではないだろうか。

 

“ブランド”という言葉を多用していると、私がただのブランド物好きにしか思われないかもしれない。しかし、市場に色々なメーカーが氾濫しているなかで、他社との差別化という観点からも、また安定したイメージをユーザーに植え付けるという意味でも、ブランド力をつけるということは必要不可欠ではないだろうか。

私は、別にPanasonicが好きでもSONYが好きなわけでもない。ただ、現状を見て思う事があったので今回書いてみたわけだが、みなさんはどう考えるだろう。

 

 

 

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